AdMob利用時のApp Storeプライバシー設定完全ガイド
iOSアプリでAdMobを使用する際、App Store Connectでのプライバシー情報の適切な設定は非常に重要です。本記事では、App Store Connectでの具体的な操作手順を画面の流れに沿って詳しく解説します。
App Store Connectでの詳細な設定手順
ステップ1: App Store Connectへのアクセス
- App Store Connectにアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「マイApp」をクリック
- 設定したいアプリをクリックして選択
ステップ2: Appプライバシーセクションへの移動
- 左側のメニューから「App Store」タブを確認
- 「提出準備中」セクションの下にある「Appプライバシー」をクリック
- 初回設定の場合は「はじめに」ボタンが表示されるのでクリック
ステップ3: プライバシー慣行の質問への回答
「データを収集していますか?」という質問が表示されます
- 「はい、ユーザーまたはデバイスからデータを収集します」を選択
- 「保存」をクリック
ステップ4: 収集するデータタイプの選択
データタイプの一覧が表示されます。AdMob使用時は以下をチェック:
-
位置情報セクションを展開
- ✅ 「おおよその位置情報」にチェック
-
識別子セクションを展開
- ✅ 「デバイスID」にチェック
-
使用状況データセクションを展開
- ✅ 「製品の操作」にチェック
- ✅ 「広告データ」にチェック
-
診断セクションを展開
- ✅ 「クラッシュデータ」にチェック
- ✅ 「パフォーマンスデータ」にチェック
-
右下の「保存」をクリック
-
追加の設定が必要です→「OK」をクリック
ステップ5: 各データタイプの詳細設定
5-1. おおよその位置情報の設定
- 「おおよその位置情報」をクリック
- 収集の目的:
- ✅ 「サードパーティ広告」にチェック
- このデータはユーザーの個人情報に関連付けられますか?
- 「はい」を選択
- このデータはトラッキング目的で使用されますか?
- 「はい」を選択
- 「保存」をクリック
5-2. デバイスIDの設定
- 「デバイスID」をクリック
- 収集の目的:
- ✅ 「サードパーティ広告」にチェック
- このデータはユーザーの個人情報に関連付けられますか?
- 「はい」を選択
- このデータはトラッキング目的で使用されますか?
- 「はい」を選択
- 「保存」をクリック
5-3. 製品の操作の設定
- 「製品の操作」をクリック
- 収集の目的:
- ✅ 「サードパーティ広告」にチェック
- このデータはユーザーの個人情報に関連付けられますか?
- 「はい」を選択
- このデータはトラッキング目的で使用されますか?
- 「はい」を選択
- 「保存」をクリック
5-4. 広告データの設定
- 「広告データ」をクリック
- 収集の目的:
- ✅ 「サードパーティ広告」にチェック
- このデータはユーザーの個人情報に関連付けられますか?
- 「はい」を選択
- このデータはトラッキング目的で使用されますか?
- 「はい」を選択
- 「保存」をクリック
5-5. クラッシュデータの設定
- 「クラッシュデータ」をクリック
- 収集の目的:
- ✅ 「サードパーティ広告」「アナリティクス」にチェック
- このデータはユーザーの個人情報に関連付けられますか?
- 「いいえ」を選択
- このデータはトラッキング目的で使用されますか?
- 「いいえ」を選択
- 「保存」をクリック
5-6. パフォーマンスデータの設定
- 「パフォーマンスデータ」をクリック
- 収集の目的:
- ✅ 「サードパーティ広告」「アナリティクス」にチェック
- このデータはユーザーの個人情報に関連付けられますか?
- 「はい」を選択
- このデータはトラッキング目的で使用されますか?
- 「はい」を選択
- 「保存」をクリック
ステップ6: 設定の完了と公開
- すべてのデータタイプの設定が完了したら、右上の「公開」をクリック
- 確認ダイアログが表示されたら「公開」を再度クリック
- 「Appプライバシー」セクションに「公開済み」と表示されることを確認
設定時の重要な注意事項
データタイプを選択する際の注意
- 選択したデータタイプは後から削除できません
- 新しいデータタイプは追加可能です
- 誤って選択した場合は、そのデータを実際に収集しない場合でも残り続けます
「公開」ボタンが押せない場合
- すべての選択したデータタイプに対して詳細設定が完了しているか確認
- 各データタイプの設定画面で「保存」をクリックしているか確認
- ブラウザのキャッシュをクリアして再度アクセス
よくある間違いと対処法
間違い1: 「分析」を選択してしまう
誤り: 位置情報やデバイスIDの目的で「分析」を選択 正解: 「サードパーティ広告」を選択
間違い2: トラッキング設定を「いいえ」にしてしまう
誤り: すべてのデータで「トラッキング目的での使用: いいえ」を選択 正解: クラッシュデータとパフォーマンスデータ以外は「はい」を選択
間違い3: データタイプの選択漏れ
よく見落とされるデータ:
- 製品インタラクション(使用状況データ内)
- パフォーマンスデータ(診断内)
設定後の確認事項
App Store製品ページでの表示確認
- 設定完了後、24時間以内にApp Store製品ページに反映されます
- 「Appプライバシー」セクションに収集データが正しく表示されているか確認
プライバシーポリシーの更新
App Store Connectでの設定に合わせて、アプリのプライバシーポリシーも更新が必要です:
- 収集するデータタイプ
- データの使用目的
- データの共有先(Google AdMob)
トラブルシューティング
Q: 設定を間違えてしまった場合は?
A: 一度選択したデータタイプは削除できませんが、詳細設定は変更可能です。各データタイプをクリックして設定を修正してください。
Q: 「公開」ボタンが無効になっている
A: 選択したすべてのデータタイプで詳細設定(目的、リンク、トラッキング)が完了しているか確認してください。
Q: 設定後もアプリがリジェクトされた
A: 実際のアプリの実装とApp Store Connectの設定が一致しているか確認してください。特にATT実装の有無を確認しましょう。
まとめ
App Store ConnectでのAdMobプライバシー設定は、手順に従えば確実に完了できます。重要なのは:
- 正確なデータタイプの選択(5種類すべて)
- 適切な目的の設定(広告関連は「サードパーティ広告」)
- 正しいトラッキング設定(診断データ以外は「はい」)
この記事の手順に従って設定を行い、ユーザーの信頼とアプリ審査の承認を獲得しましょう。